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プリンセス・マーケティングに学ぶ!女性相手のマーケティングを成功させる鍵とは?

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「男性と女性の価値観や行動は何かが違う…」

日常の様々な場面でこのように感じたことがある方は多いのではないでしょうか。

これまでの男性向けマーケティングは、商品の性能やスペック、価格の魅力をアピールすることが主流でした。一方で女性のお客様を獲得するには、そうした従来の手法とは異なるアプローチが必要不可欠なのです。

この記事では、「プリンセス・マーケティング」に学ぶ、女性相手のマーケティングを成功させる鍵について解説していきます!

プリンセス・マーケティングとは

出典:谷本理恵子さんInstagram
https://www.instagram.com/tanimotorieko/

プリンセス・マーケティングとは、女性の消費行動と男性の消費行動の違いを比較形式で解説したマーケティング理論です。

提唱者はインターネット通販の運営責任者としての経歴を持ち、現在はセールスコピーライターとしても活躍されている谷本理恵子さんです。

著者ご自身の経験から実務上で感じた男性と女性の消費行動の違いを『プリンセス・マーケティング 「女性」の購買意欲をかき立てる 7つの大原則』という著書にて解説しています。

書籍内では、実務上で感じた男性主導のマーケティングの常識への疑問から、プリンセス・マーケティングが生まれた背景が紹介され、女性特有の心の動きに焦点を当てることが購買の決め手となると説かれています。

 

女性は自分のことを「プリンセス」だと思っている!?

女性マーケティングで最も重要なのは、商品やサービスの品質やスペックではなく、あなた自身の”人柄”なのです。いくら優れた商品を提供できても、お客様があなたの人となりを信頼できなければ、結局は売れ残ってしまうのが実情です。

その理由は、女性のお客様が自分のことを”プリンセス”だと考え、そのように扱われることを当然だと思っているためです。つまり、女性のお客様に商品を販売する際は、まるで王族のお姫様に品を提案するような態度と振る舞いが求められます。

ここでシンデレラの有名な物語を例に出すと分かりやすいでしょう。舞踏会に招待状が届いたシンデレラは、お城に行くことが当然だと思っています。しかし、実際には家事を押し付けられ、お掃除をさせられてしまいます。この状況をどう受け止めるかが、男性と女性で真逆になる傾向があります。

男性の場合は、現在の境遇である「お掃除している自分」をリアルだと捉え、将来的には王子になれるかもしれないとポジティブに考える傾向があります。一方で女性の場合、お城に行けるはずの自分がお掃除をさせられているのはおかしい、と感じています。自分が本来あるべき姿、つまりお城に行けることをリアルだと思い、現在の状況は一時的なフィクションだと捉えがちなのです。

このように、女性は自分の願望を当然のこととして受け止めており、現在の状況は一時的なフィクションにすぎないと考えている傾向があります。自分の本来のありたい姿を大切にしているといえるでしょう。

お城への出入り承認

つまり、女性のお客様に承認され、商品の提案を聞いていただくためには、まず“お城の出入り承認”を得る必要があります。

では、どうすればお城への出入り承認を得られるのでしょうか。まず大切なのは、あなたの人柄です。商品の良さをアピールするだけでなく、プロフェッショナルとしてお客様のニーズに合った最適なプロポーズができる人物であることを示す必要があります。

お客様があなたを信頼してくれなければ、提案を素直に受け入れてもらえません。あなたの人となり、理念、商品開発の背景などを伝え、プロとしての誠実さや思いやりの心を感じ取ってもらうことが重要なのです。

一度その信頼を得られれば、あとはお客様に、あなたが提案した商品の中から選んでいただけばよいのです。お客様は、世界中の商品の中から最適なものを自力で選ぶのは難しいと考えています。だからこそ、あなたがプロフェッショナルとしてニーズに合ったものを提案してくれると期待しているのです。

女性のお客様は、単なる商品やサービスの購入ではなく、心地よい体験そのものを求めています。彼女たちは、自分を特別な存在として扱ってくれる接客を期待しています。そのため、プリンセス・マーケティングでは、お客様一人ひとりの気持ちに寄り添い、細やかな気配りと心遣いを忘れずに行うことが何よりも重要となります。

女性の購買判断の特徴

つまり、女性への営業では、商品自体を比較検討させるよりも、あなたの人柄が信頼できるかが最重要なポイントとなります。親身になってニーズを理解し、プロフェッショナルとしてベストを尽くす姿勢が何より大切なのです。

例えば、同じ商品でも他店よりも価格が高くても、あなたから買いたいと思ってもらえるよう心がける必要があります。価格以上に、あなたの人柄、接客態度、お客様への思いやりが重視されるのです。

真のプリンセス体験を提供するには、お城のような特別な空間作りも欠かせません。店舗の内外装は高級感があり、優雅な雰囲気を醸し出す必要があります。さらに、スタッフの言動や対応一つひとつが、お客様の気分を高揚させるものでなければなりません。細部にまでこだわり、行き届いたおもてなしの心を忘れずにいることが肝心です。

具体的なアプローチ

それでは具体的に、どのようなアプローチが女性向けマーケティングに有効なのでしょうか。

まず重要なのが、商品の背景にあるストーリーをうまく伝えることです。単に商品の利点を列挙するのではなく、どのような思いからその商品が生まれたのかといった開発ストーリーを語ることで、商品への親しみや理解が深まり、購入への後押しとなります。

また、あくまでも一般論に留まらず、お客様一人一人のニーズを推し量る力が不可欠です。傾向はあれど、すべての女性が同じわけではありません。一方的に商品の利点を説明するのではなく、お客様の願望や不安、ライフスタイルなどを汲み取り、それらに応えられる提案をすることが大切です。

女性のお客様に対しては、単なる商売上の取引にとどまらず、心からのホスピタリティを発揮する必要があります。彼女たちの夢や願望を理解し、それを実現するお手伝いができるよう、誠心誠意の対応を心がけましょう。一人ひとりの個性や価値観を尊重し、寄り添うことで、お客様との絆を深めることができます。そうした信頼関係があれば、リピーターになっていただけるはずです。

そのためには、実際のお客様の生の声を収集し、分析する必要があります。特にリアルなお客様の意見を拝聴するには、1人1時間程度の濃密なユーザーインタビューを行うことをおすすめします。

20件程度のレビューやアンケートでも一定の情報は得られますが、生の声を聞くことで、お客様の本音や細かいニュアンスを把握しやすくなります。インタビューでは、単に好き嫌いを聞くのではなく、過去の経緯や競合商品の使用経験、自分の商品で期待することなどを深く掘り下げていきます。

お客様一人一人とじっくりと向き合い、お客様の立場に立ってニーズをくみ取る。そしてあなたがプロフェッショナルとしての誠実さと思いやりの心を伝えることができれば、お城への出入り承認はより確実に得られるはずです。

最後に

いかがでしたか?プリンセス・マーケティングに学ぶ最大のヒントは、あくまでもお客様のことを第一に考え、心を込めて接することです。利益優先の営業スタイルではなく、お客様の幸せを最優先に考えた提案や対応を心がけましょう。この姿勢を忘れずに実践していけば、女性のお客様の支持を勝ち取り、リピーターにもなっていただけるはずです。

お城への出入り承認を得るためには、自分自身の人間性を問われるのが女性向けマーケティングの難しさでもあります。しかし、誠実さとプロ意識を持ち続け、お客様のことを思うあふれる姿勢があれば、必ず道は開けるはずです。判断基準は人柄にあり、プリンセス気分を味わえるような接客を心がけることが、成功の鍵となるのです。

プリンセス理論に基づくマーケティングへの理解を深めることで、今後の女性向け商材を販売する際に勝ち抜く大きな力となるでしょう。お城への扉を開く人柄を身に付け、お客様を喜ばせる商品を提案できるプロフェッショナルを目指しましょう。

プリンセス・マーケティングの本質は、お客様の幸せを第一に考えることにあります。利益を追求するあまり、顧客満足を疎かにしてはいけません。常にお客様の立場に立って考え、心のこもったサービスを提供し続けることが、成功への鍵となるのです。プリンセス理論を学び、実践することで、女性のお客様から支持される存在になれることでしょう。

 

プリンセス・マーケティング

「これ、買いたい! 」
商品やサービスを、即決で購入してもらうための秘密がわかる!

「女性=プリンセス」という考えを軸に女性の購買心理の傾向を解き明かした本。

購入までの一連のプロセスを、主人公が新しい冒険に旅立つ「物語」と捉え、多くの女性に見られる買い物心理や行動を「プリンセス・ストーリー」と7つの原則になぞらえて解説しました。

〈こんな方にオススメ〉
・商品やサービスの企画開発・販売促進を担当する方
・ECサイトや自社サイトのマーケティングを担当する方
・女性向けの商品やサービスを扱うアフィリエーター

〈本書の章構成〉
■大原則1 女性と男性では、求めている「ストーリー」が違う
■大原則2 女性と男性では、登場人物の「設定」が違う
■大原則3 女性と男性では、主人公の「モチベーション」が違う
■大原則4 女性と男性では、意思決定の「中身」が違う
■大原則5 女性と男性では、何を「信じる」かが違う
■大原則6 女性と男性では、「関係性」の築き方が違う
■大原則7 女性と男性では、「未来」の見せ方が違う